当ブログでも以前ご紹介したアプリ「キングダムオーダー」を制作されたR.O.App様の最新作、「魔女狩りの塔」をプレイしました!
- 人間を生贄にして魔物を作り
- 装備を集め光の騎士を迎え撃つ
- ピクセルアート×ハクスラ×タワーディフェンス
ストーリー:闇=悪という偏見が生み出した悲劇
この世界には「光の神」と「闇の神」、二柱の神がいました。 光の神は人間を、闇の神は魔族を作りました。 そして彼らを使い地上の覇権を争い、光の神が勝利しました。 神の加護を失った魔族は瞬く間に粛清され・・・ ついに最後の魔王アースタが、光の騎士ラインハルトに討たれたのでした。
物語は魔王の娘レムリアが、ラインハルトによって討ち取られようとしている所から始まります。
魔王はもちろん、レムリアの姉や母親までも手にかけたラインハルト。しかし人間サイドでいえば彼は魔王を倒した勇者です。
一方、争うつもりもなかったレムリアは自分たちが何をしたのだと責め立てます。
しかし魔族に居場所などないと吐き捨てたラインハルトは、無慈悲にも剣を振り下ろしました。ほんの一瞬、悲しそうな顔を見せながら・・・。
システム:ハクスラ+強くてニューゲームでじわじわ強くなれ
このゲームの目的は、一命を取り留めたレムリアが人間たちを迎え撃ちながら塔を改良していき、いつか再びやって来るラインハルトを倒すことです。
これがメインメニュー。ちなみにこのぬいぐるみのようなものはシェイドという魔物であり、レムリアの相棒です。
基本的な流れはバトル→召喚(+合成)→編成(+装備)→バトル。
- 【召喚】・・・人間を生贄にして魔物を作成する
- 【合体】・・・同じ魔物を合成してランクアップした魔物に変換する
- 【吸魔】・・・魔物を消費してレムリアの経験値を上げる
- 【シェイド】・・・ポイント(ソウル)を消費して人間を捕縛したり、塔に設置する刻印を入手する
「バトル」を選ぶと塔にはどんどん人間が攻め込んできます。各階に設置した魔物が自動で戦闘し、プレイヤーは画面下に設定した「スペルカード」で攻撃します。右上にある敵部隊の数を0にすれば勝利です。
勝利すると人間を捕縛したり装備をひっぺ返したりすることがあり、これらを使って強化していきます。
召喚:人間を捧げて悪魔召喚
捕まえた人間を2人~5人消費し、魔物を1体作成します。
魔物には【ランク】・【スキル】・【性能】があり、消費する人間の数が多いほど高性能な魔物が見込めます。お、お前らが攻め込んだりするから悪いんだぁ・・・ッ
魔物が召喚されました。続いて【編成】で魔物や刻印を設置します。魔物には兵種が3種類あり、「近接」「間接」「魔法」に分かれており、三つ巴の関係になっています。
中でも「近接」は防御力が高く引き付ける敵の数も多いので、各階2、3匹設置すると安定します。
塔の各階には5匹まで編成できるので、まずは全部の階を埋めることを優先しましょう。
「刻印」はその階に効果があり、特定の兵種を強化したり敵にダメージを与えたりと色んな効果があります。付け替え自由なのでお気軽に。
合体:レア度を上げて戦力増強
ちぎって投げるほど魔物が余るようになってきたら、【合体】してランクアップ!!レア度が一段階上がり、見た目も変わります。
レムリアのレベル上げになる【吸魔】は合体にあぶれた魔物がいる時くらいでOK。ぶっちゃけ「レムリアが戦う=ほぼ負け」な状態なので、魔物を強化して敵がレムリアにたどり着かなくするほうが重要です。
強くてニューゲーム:そっちがその気なら何度でも蘇るからな
そうして万全の状態にしても、いつかレムリアが討たれてしまうでしょう。おそらく最初は5、6日目で負けると思います。
ゲームオーバーになるとクリアした日数やバトル回数に応じた「死者のコイン」がもらえ、それを使い「強くてニューゲーム」で始めます。
オススメは「装備継承数増加」。装備は引き継ぎをしないとリスタート時に消滅してしまいます。なので忘れず引き継ぎし、下層の魔物優先に装備させましょう。
ある程度装備が増えたら引き継ぐとき注意したいのが「高レア=絶対強いわけじゃない」というコト。
ドロップした装備のレア度と性能はランダムです。つまり「ノーマルな伝説の剣」や「レジェンドな木の棒」など、ここがハクスラ要素となっております。
引き継ぐときはレア度ではなく性能で並び替えてから選びましょうね。
ちなみにリスタート時は進んだ日数まで5日ごとに指定して再挑戦できます。日数に比例してドロップのランクも上がるので、数十日耐久できるようになったらMAX-10日前あたりから周回すると良いかも。
これらを繰り返し、いつかやって来る人の話を聞かないラインハルトを返り討ちにするのです!!
まとめ:ボリューム満点でストーリー性の高いタワーディフェンス
ストレスなく周回できるシステムもですが、このゲームの素晴らしい点はほかにもたくさんあります。
ありがとう!ピクセルアート!!
まず細やかなピクセルアートで描かれたキャラクターたち。召喚シーンはまさにスーファミ時代のメガテン。正直このグラフィックじゃなかったらここまでハマらなかったかもしれません。それくらい好き。
欲望や執念がうずまくストーリー
塔を防衛していくうちに、彼らの過去が判明していきます。
シェイドとレムリア
ある日、魔王アースタの命により処刑が決定したシェイド。今のぬいぐるみのような風貌とは打って変わって悪魔らしい姿をしていました。
というのもシェイドは、もともと強大な力を持った悪魔でした。その力は魔王にすら匹敵すると言われるほど。そのため同じ魔族からも恐れられていた存在だったのです。
楽しそうに話している魔物たちの輪に入ろうとするも、腫物扱いされてしまいます。ただ彼らに悪気はなく、本当に恐れていたのです。
謝りながらも逃げ出す同族を横目に、つい強がっちゃうシェイド・・・。淋しいよね。
そしてついには「力の均衡を崩す脅威になりかねない」という理由で処刑されることに…。
その時、レムリアが自分が責任をもって預かると名乗り出ました。彼女は「脅威だからといって命を奪うのは間違っている」と異議を唱えたのです。
こうして救われたシェイドは、命にかえてもレムリアを守ろうと誓ったのでした。
光の騎士ラインハルトと聖女シルヴィア
物語の少し昔、ラインハルトにはシルヴィアという想い人がいました。聖女として祭り上げられている彼女を一日でも早く解放すべく、ラインハルトは魔族を粛清し続けました。
嬉しそうに「今日は魔族の村を滅ぼしたよっ!」と言っちゃうラインハルトに、シルヴィアは静かに問いかけます。
魔族にも家族や仲間がいるかもしれない、だとしたら人間の行いは正しいのか?と。
するとラインハルトの態度は一変。鋼のような表情で「んなわけあるかい」と一蹴。さらには「二度と同じようなこと言うな」と釘を刺す始末。ヒェッ…
再び討伐に向かうラインハルトをなんとか笑顔で送り出したシルヴィア。この時すでに気持ちはすれ違っていたのかもしれません。
魔王アースタと聖女シルヴィア
その後シルヴィアは魔王アースタにより攫われ、魔王城で過ごしていました。囚われの身ながら城をウロウロしていると、思いに耽ける魔王を見つけます。
そして彼は停戦したいこと、お互いを知る場を設けたいと思っていることを打ち明けます。
思わず言葉に詰まるシルヴィア。
「魔王がこんなことを考えるのは可笑しいだろう」と自嘲するアースタに「あなたを誤解していた自分が恥ずかしい」と懺悔します。
そして涙を流しながら出会えたことを感謝するシルヴィアにアースタは思わず笑い声を上げ、二人の距離は一気に縮まるのでした。
他にも塔に攻め込む人間たちのストーリーも用意されていて、それぞれが抱える事情を垣間見ることができます。基本的にはどれも重いですがクスッとなる場面もあるので全部読んでみたい。
ちなみに本編クリア時で埋まるのは約半分。クリア後専用ストーリーも複数あり、やり込み要素も完璧だァ!!
ラインハルトがなぜそこまで絶対魔族根絶マンになったのか、そこにはたった一つの約束がありました。・・・騎士としての矜持はいつしか狂気に変わってしまったのですが。
タワーディフェンスとしても簡単すぎない難易度で心地よく遊べるので、二人の結末をぜひとも見届けてくださいね。
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