⬇︎前回のお話⬇︎
ついに魔神皇ハザマとの決着がついた。と思った矢先、自身の精神世界へ閉じこもるイデオ。彼に何があったのか知るためにも主人公とレイコは心の中へ飛び込むのでした。
!イデオとエンディングに関する盛大なネタバレがあります!
イデオの過去
レイコ編のラストダンジョンはイデオの精神世界です。心の中ではあるものの悪魔は出現します。DARK系が多く経験値は多めですが、回復スポットが無いのと魔法反射の悪魔がいるのでレベリングには向きません。
レベリングは学校5、6階に出る天使ドミニオンと会話で「せいどうのはこ」を貰ってアンリ・マンユを呼び出すのが一番!威圧的に話しかけてみて、ダメなら倒しましょう。(悪魔の所業)
ダンジョンの仕掛けはワープのみで、各方面の一室に入るとイデオの過去が明らかになっていきます。
-眉目秀麗で天才的な知能がありながらもコミュニケーション能力の欠如により、クラスメイトから孤立していた-
-勇気を出して同級生のアキコに手紙を渡すも、陰口を叩かれたうえに破り捨てられてしまった-
-唯一心を許していた香山先生に拒絶されてしまった-
うん。イデオそれはダメ、絶対。
そして今の彼を形作るきっかけとなった出来事が・・・。
幼少期、母親に置いて行かれた過去。母に選ばれなかった自分、選ばれた妹。その妹こそがレイコだったのです。
物心ついた時から愛情を知ることもなく、人と関わりを持つこともできない。そんな自分と周りに絶望した時、偶然手にした「悪魔召喚プログラム」。それを理解するまでに時間はかかりませんでした。
けしてイデオだけが悪いわけではありません。家族、学校、どこかに拠り所さえあれば違っていたかもしれない。けれど砂のように可能性は彼の手からすり抜けていきました。
もう全部終わらせるしかない。
ラストバトル、魔神皇ハザマ戦です。HPは30000と大幅アップ。
前回同様ランダマイザに加え、ハマオン、ソルクラスター(パーティー内で一番魔力が低いメンバーを即死させる)という即死技まで連発してきます。めっちゃ怒ってるやん。
ソルクラスターは呪殺無効で回避できるので、主人公とレイコには「ドルフィンヘルム(呪殺・精神無効)」を被せてあげましょう。
そしてデクンダ・カジャ系を欠かさずやっぱり殴る!!!あ!?ラファエル、大天使なのにハマ効くんか!?ヤマタノオロチがマリンカリン食らってる!ちょっとマッスルドリンコ飲み過ぎィ!!校長反省しろ!!!
イデオと拳で語りつつ色んな感情が込み上げ・・・ヒノカグツチのことも思い出し・・・今度こそ決着です。
さよなら、イデオ
全ての力を出し切り、そして敗れたイデオ。自分を保っていた糸が切れたかのように・・・
虚勢で固めた心の殻が崩れ落ち、ついには泣きじゃくる子供に返ってしまいました。そんなイデオをレイコは優しく抱き上げました。
もうどこにも行かない、ずっと一緒だと約束します。
初めて愛情に触れイデオが今、ようやく救われました。
歪んだ精神が元に戻ることでこの世界も正しい形に戻ります。たまきに早く脱出するよう促すと、二人は抱き合ったまま暗闇の中に消えていきました。レイコは自分の全てを捧げてイデオを救うつもりだったんですね・・・。
帰る道中、レイコの声が聞こえてきました。感謝してること、普通の世界で友達になりたかったこと。もう二度と会えないこと。
そして一緒に戦ってくれた仲魔たちともここでお別れ。別れ際COMPに入ってる全員が、それぞれ言葉を述べてくれるので感動。
みんなありがとうね・・・また会える・・のかな?
気が付くとたまきは学校にいました。安心してください、3階建てです。窓の外には久しぶりに見慣れた街並みが広がります。本当に、終わったんだ。
イデオはいない、レイコもいない、大月先生やリュウイチ&アキコもおそらく。それでも何も起こってないと言い張る校長。刺す。
一番憎んでいたはずの校長を学校へ戻しているあたり、彼の本当の目的は復讐ではなく助けて欲しかったのではないでしょうか。みんながうまく声を挙げられるわけではないのです・・・。私ならちぎって埋める。
香山先生は後悔しているものの、時すでに遅し・・・。なぜベストを尽くさないのか?
一見平和な日常が戻ったように思えますが、人の常識を超えた存在に気づいてしまった。そのほころびを利用する者は必ず現れるでしょう。
もしイデオの周りに少しでも愛情があったら、「悪魔召喚プログラム」を手に入れなかったら、“こちら側“の主人公だったら・・・。
分岐点はいくつもあったはずなのに、全部悪い方向へ進んでしまった。
「今回は失敗だったねぇ~」と眺める神のお遊びなんじゃないか?
暖かい家庭があり、友達に恵まれ、みんなでマリオパーティーしている彼がどこかにいることを願うばかりです。
おわり
その後たまきが「聖エルミン学園」に転校し、かけがいのない?パートナーと出会うのは・・・少しだけ先の話。