⬇︎前回のお話⬇︎
⬇︎最初から読む⬇︎
今回でバロックのお話も最終回となります。無事エンディングを迎えることができ、約20年ぶりにリベンジ達成!一人ならまた投げ出してたかもしれませんが、こうして読んでもらえるのがモチベーションになり続けることができました。名残惜しいですが、上級天使との決着をつけるとき。イクゾ-!
君が2度引き裂かれたワケ
「狂ったかあさん」を元に戻すため、感覚球を産み正しい情報に入れ替えようとするイライザ。その中で主人公の記憶が入った感覚球を産み出しました。彼はついに思い出します、悲しい過去を。
アリスが以前言っていた、「君は2度引き裂かれた」という言葉。これは結合双生児だった主人公が兄と、そして創造維持神と引き裂かれたという意味でした。
ある日コリエルたちは、上級天使が神に歪んだ情報を流して世界の維持できなくさせ、自分が新しい創造維持神になろうとしていることに気づきます。それを妨害させるためコリエルたちは神と人を融合し「言葉」を分け与え、どんな歪みを受けたか知ろうとしました。
そしてその時なぜ主人公が選ばれたか。実は主人公もマルクト教団の反乱分子、つまりコリエルメンバーの一人だったのです。
ところが融合寸前に上級天使に阻止された反動で大熱波が起き、人々は異形となった。何とか引き裂かれる瞬間に神は主人公に浄化する能力を与え、自分は言葉を得る。
そしてコリエルたちは幽閉。主人公はその罪を償わせるためにクローンを製造され、記憶を持たないゆえ上級天使に言われるまま神経塔へ向かっていた・・・。これが「ダァバール融合」の真実でした。
オリジナルの覚醒
本来、マルクト教団は神を支えるために作られたもの。ストーリーを進めていくと階層が深くなり、今まで隠れていた教団の裏の顔が見えてきます。
感覚球を使う力があった上級天使。口だけではなく能力に優れていたわけです。その驕りさえなければこんなことにはならなかったのに。ちょっと金髪のイケメンぶってるよね。
もうリトルは用済みだと言わんばかりに、増幅器でリトルを自滅させようとしています。自分たちの勝手で生み出し、殺すなんて!!どうにか助けられないか、とにかく行ってみよう。
道中ではリトルの幻影まで・・・。こんなにも可哀想な存在、上天のことを1ミリでもイケメンとか思ったのは間違いだった。次に会ったら髪の毛一本一本に感覚球を括り付けてやるからな。
下層へ進むと、増幅器の中で苦しむ天使虫リトルたちを発見。外では生きられない彼らを救うには浄化しかありませんでした。
浄化は純粋な死とは少し違い、結晶(イデアセフィロス)が残ります。リトル=痛みの結晶を手に入れ向かった先は・・・。
痛みを失った神の分身、アリス。上級天使から抜き取られた痛みをようやく取り戻すことができました。
苦しみ、悲しみというのは本来嬉しいものではないのに、アリスは喜んでいるように見えます。感情が分からないというのはそれ以上に辛いものだったのでしょう。
イライザは失った過去を、アリスは抜き取られた痛覚を取り戻しました。いよいよ創造維持神の元へ。
数多くのクローンを失いながらも過去を取り戻したことで、融合を試みたオリジナルが目覚めていました。
ちなみに上天がラスボス・・・になることはありません。なんせ刺さってるからね!!一度も戦わずにエンディングを迎えられる点ではRPGというよりアドベンチャーに近いかも。
もはやなんの力もない上級天使を横目に、創造維持神との再会です。
すべてはバロックだった
最下層に着き、相変わらず「神を浄化して俺とやり直そう」とか未練がましいことを言ってくる上天。いつから元カレになったんや!
そして再び、神と融合する・・・。
狂っているのは世界か、自分か。もはや正解などどうでもよくて。
神らしからぬ薄暗い地下室で無数の管を繋がれ、ただ世界を維持するための存在。そんな彼女を放っておけなかったのしれません。
いつしか周りには天使虫リトルたちが飛び回っていました。神に痛みが戻ったことで解放されたのでしょう。少しは、救われたかな・・・。
天使は祝福の鳴き声をあげ、二人はひとつになる。
これにてバロック-ORIGINAL VERSION-、完 結です!!!
歪みを戻すことなく、それを受け入れたまま生きるというエンディングでした。エンドロールが終わればまた街からスタートしますが、埋まってしまった(浄化された)人たちが元に戻ることはありません。
今までの悪態はどこへやら、クリア後の上級天使映像(上映)は何ともしおらしく・・・。壮大な野望が潰えたのですから、燃え尽きたのでしょう。ちょっと温泉でも入ってきたらいいと思います。
ちなみに最下層の上天本体。最後の最後で笑ってしまった。
いつか許してもいいかなって思ったら、その時はまた一緒に神を支えていこう。だからあと100年刺さっとれ!
神が元に戻ったとして世界を創り直すことを拒んだ結果、これからもゆっくり歪み続けるのかもしれません。ですがこれは数ある可能性の一つに過ぎないのです。なぜなら世界そのものが誰かのバロック(歪んだ妄想)なのだから。
おわり
全6回に渡り連載したバロックも、無事終えることができました!バロックは他にもPS版、PS2・Wii版と追加要素や大幅な変更を加えて発売されています。大罪イケメン上級天使(小並感)の過去が明かされるようなので、機会があればぜひ!
バロックまとめ
- この世界には感覚球から情報を読み取り、世界を正しく維持する「創造維持神」がいる
- 主人公には結合双生児の兄がいて、分離手術の際に命を落とした
- 主人公はこのマルクト教団のコリエルと呼ばれるメンバーの一員だった
- 感覚球を利用する力のあった上級天使が、神に成り代わろうと画策した
- それに気づいたコリエルたちは主人公と神を融合させようとした
- 上級天使によって融合は失敗、反動で大熱波が起き世界は歪んでしまった
- アリスとイライザは神が作り出した多重神格
- 上級天使は主人公のクローンを作り、神殺しの道具として利用していた
- 記憶と痛覚を取り戻した二人は再び融合、世界は歪みを抱えたまま生き続ける
[…] https://bitou-yusha.com/2021/07/05/original-version-6/ […]