数々の海外ゲームで日本語訳がめちゃくちゃなものを見てきましたが、ダントツの崩壊っぷりを旨みに変えた素晴らしい作品がありました。今回プレイした「vampire’s fall: origins(ヴァンパイアズフォール:オリジンズ)」です!
一見するとディアブロですが、バトルがターン制&ハクスラではない点など雰囲気以外は別物。とにもかくにもこのクセを一度味わって欲しい!!
あらすじ&システム:軍人ヒメソ、すぐ吸血鬼になる
王様が亡くなったある大陸に邪悪な魔法師(ウィッチマスター)が現れ、各地に混沌をもたらしていました。
軍人志望の主人公が、小さな村の警備に赴いたところから始まります。
広いマップのクォータービュー視点。すでに訳に不穏な空気が流れています。
辺境の村ゆえ攻め込まれる心配は少ないのですが、念のため村一番の軍人・アンマル大尉の指示を仰ぐよう言われました。
さっそく日本語訳の洗礼が!とにかく歓迎してくれてるようですね。ちなみに主人公は男女選べますが、会話は男性として進みます。
突然の罵倒。※ため息※ ちょっと感情の起伏が激しいね?
10か所に装備でき、武器の二刀流も可能。主人公は手ぶらで警備しに来たようです、そら怒るわな!
武器を装備し終え力試しにネズミを退治することに。
バトルはターン制のコマンド式。通常攻撃か、集中力を消費してアビリティを使います。
数ターンごとに「コンボ」が発生。このターンは集中力を使い切るまで攻撃やアビリティを積めるので、一気に畳み掛けたり、バフ・デバフで体勢を整えたり自由自在。なのでコンボまでは通常攻撃で集中力を貯めるのがセオリー。
レベルアップするとポイントが入り、スキルやアビリティに振ることができます。
スキルは攻撃(怒り)・回復(活力)・補助(騙し)とありますが、最優先で活力スキルの集中力関連を上げるのがオススメ。騙しスキルも獲得ゴールドや経験値アップなど便利なものが揃っているので、同時に上げていきたいところ。
アビリティは「噛む」を真っ先にレベル最大まで上げましょう。このゲームは主人公も敵も回避率が高く、意外と通常攻撃が当たりません!「噛む」は必中攻撃+回復ができる超便利なアビリティなのです。戦闘中の回復手段がとても少ないのでずっと使えますよ。
そして難なくネズミ退治を終えた主人公。ところが少しケガをしてしまい、村外れに住む「サヴァ」という人物に治療してもらうよう言われました。
行くとキノコが欲しくてたまらないサヴァという男性が。治療に使うキノコでしょうか、西にある獣の穴へ向かい退治しました。
さぁ治療してくれる・・・と戻ってみると。
とんでもねぇ暴言。
ヒメソ「なんだこのキノコ人間!※ため息※お前を地面に埋めてやろうか?※ため息※」
村人は耳からコケを生やされました。明らかなヤブ医者!きさまー!
お互い大変よね~※ため息※と井戸端会議していたその時、奴は現れました。
一瞬にして村を包囲するように現れた魔法師軍勢。滅ぼされたくなければ、一番強い者と戦わせろと要求してきました。出さなければ滅ぼす、魔法師に負けても滅ぼす。多分勝っても、ムカつくから滅ぼすとか言ってきそう。お年頃ね。
もちろん一番強いのはアンマル大尉。ところが「いやいや、自分年寄りですから!このヒメソさんは最高の戦士!さぁ戦えください!」と手のひらドリル。※くそため息※
村長も同調し、魔法師のもとへ放り出される主人公。
魔法師とのバトル。もちろん一兵卒が勝てるはずもなく・・・。
※黒い感情が渦巻く※
気づくとそこは地獄絵図・・・。約束通り村は滅ぼされ、全ての住民は殺されてしまいました。主人公は助かったのでしょうか?・・・とにかく喉が渇く・・・。
しかし井戸の水を飲んでも飲んでも、喉の渇きは収まりません。その時横たわる村人が目に入ります。そして、いつしか伸びていた自分の歯を村人に突き立てていました。
「噛む」を習得・・・。そう、魔法師に敗れた主人公は吸血鬼と化していたのです。なぜ生かされたのか?人間に戻ることはできるのか?復讐の旅が始まります。
ストーリー:魔法師が心配するほど寄り道してた
失意の中、村を出るとあのキノコ人間・サヴァを発見。郊外に住んでいたので助かったようです。
吸血鬼となった主人公を怖がると思いきや、その溢れ出す力に魅了され、なんと・・・
自分を噛んで吸血鬼にしてくれと懇願してきました。※ドン引き※
ここで噛まない選択をしていたらどうなったのか分かりませんが、私はムシャクシャしていたので噛みました。※すっきり※
そしてこのサヴァこそが物語の重要人物になるとは、この時は知る由もありませんでした。
ここからは自由に行動できるオープンワールド!ほぼ世界中行けますが、メインと離れた場所へ行くと敵が一気に強くなるので、メインストーリーに近いクエストから消費するほうが安全。
フィールドではランダムエンカウントし、まれに「ブルタル」と呼ばれるボスモンスターが登場します。強敵ですが倒すまでは何度でも挑戦でき、専用のアイテムをドロップしたりトロフィーが解放されます。
メインストーリーはもちろん魔法師を探し出し倒すことですが、それを忘れるくらい膨大なサブクエストがあります。私は魔法師を見つけるまで4日かかりました。※陳謝※
サブクエストはいわゆる「おつかいゲー」で、荒れ狂う日本語のせいで場所が分からなかったり、方角が逆になっていたりで大変。いつもなら苦痛になるのですが、この陰鬱とした狂気を感じる世界にマッチして、逆に面白い・・・!
どうやら野菜が美味しい。それは良いことです。
よほど美味しいエンドウ。それは大変良いことです。
全力でお断りします。申し訳ございません。
樽いっぱいのカニカマ。カニカマの天ぷら美味しいよ。
街を探索していると、開発者の方々にお会いしました。とっても面白いので、感謝を込めて課金させていただきました!※羽を装備※
課金したら無課金アバターみたいになりました。
吸血鬼ゆえ、ヴァンパイアハンターに狙われることもあります。この人たちはニンニク教の方々。
案の定ニンニクを投げつけられました。※無傷※
旅を続けるうちに、魔法師の有力な情報をゲット。どうやら元は優秀な人物だったようです。
そして吸血鬼サヴァとの再会。真の敵は魔法師か、はたまたサヴァか。
佐藤真理子?
ゲームはマルチエンディングで周回プレイできるようですが、物語もいよいよ佳境かと思いきや第二部が始まるくらいのボリュームがあります。
他にもファミリア(ペット)を作ったり、装備の強化、追加ダンジョン、マルチ要素(PvP)などやり込み要素も満載。一周だけでも相当時間かかります。嬉しい!
難点として、一部クエストの訳が見当違いになっているので、つまづいた場合はYouTubeで海外の方の攻略動画を観ることをお勧めします。
それを差し引いてものめり込んでしまう魅力があるので、ぜひ翻訳の旅へ出てみてはいかがでしょうか!
※礼※