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今回は2021年10月28日に発売のRPG「Voice of Cards ドラゴンの島」をプレイしました!
キャラクター、フィールド、バトル。その全てがカードで構成された世界を、声優の安元洋貴さんがGM(ゲームマスター)として導いてくれます。
ストーリー:勇者がドラゴン討伐する話と思った時期もありました
ストーリーはいたってシンプル。「ドラゴンを討伐した者には名誉と賞金を与える!」
そしてそれに馳せ応じた勇者の物語・・・と思ってました。
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ここは「はじまりの城」。女王の御触れに応じ、各地から多くの冒険者が集っていました。
その一角で情けないことになっている謎の青年、残念ながら主人公です。
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そんな主人公の横で可愛く鳴く生き物がいました。名前はメルブール。魔物のようですがなぜか主人公にとても懐いています。
ちなみに主人公のデフォルトネームは「ダスト」。(意味:ちり、ほこり、ごみ。)
それでは不憫だと思い「ずんだ」に変えました。(意味:枝豆やそら豆をすりつぶして作る緑色のペーストのこと。)
やたらお金にがめつく、強いわけでもなく、それでいて「自分は勇者だ!」と言ってしまう主人公。頭を強く打ったのだろうか?そうあって欲しい。
そして他の冒険者を仲間に誘うも、全員から断られたところで自称勇者の冒険は始まります。
システム:カードをめくって、ダイスを投げて、石は集めて
移動:斜め移動とワープで効率的に
フィールドやダンジョンは最初カードが裏返した状態になっていて、自分=コマを進めると周りのカードがひっくり返り進めるようになります。
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一度ひっくり返したりもう開いている場所は、周りが裏返しでもRスティック(switch版)でスクロールすればワープ可能。
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フィールドには相当数のカードが敷き詰められてるので、十字キー(Lスティック)よりRスティック+斜め移動が快適。全部のカードひっくり返したいね。
見通しの悪い一部の場所ではワープの距離が制限されてしまうので注意!
フィールドは石畳の街道沿いに歩くと次の街へ辿りやすいです。私はもちろんすぐ森へ突っ込み、宝箱を見つけたり竜巻に巻き込まれたりしました。
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戦闘:卓上で行われる属性相性の大事なターンバトル
敵の出る場所ではコマを置いたときに判定が行われ戦闘に入ります。
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デッキバトルのようですが普通にターン制!!
キャラクターのカードに描かれている真ん中の数字が「HP」、左が「攻撃力」、右が「防御力」。
基本的に(攻撃力+カードの追加攻撃力)-敵の防御力でダメージが決まりますが、カードによってはダイスを振り、出た目でダメージが変わることもあります。
画面左上の水晶のような石は「ジェム」と呼ばれ、消費してスキルを使います。毎ターン1個増えて最大10個までストックできます。
さらに無属性に加え火・風・光など6属性あり、相性のダメージ増減が大きいのでジェム管理が大事!
しかし敵が何属性か明記されないので「スケルトンだから光が効きそう~」「森のモンスターだから火で燃やすか~」みたいに雰囲気で攻撃してます。どこかで分かるのかしら??
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ランダムで「ハプニングカード」が降臨し、敵味方ランダムに様々な効果をもたらします。
さらにGMが代わりにダイスを振る場面も!数字が条件を満たさないと味方に被害が・・・。
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カードのようですが見た目だけなのでちゃんとレベルアップします。スキルは4枚までしかセットできないので、増えたらメニューで入れ替えましょう。
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イベント:運命は(自己責任で)掴み取れ!
冒険にイベントは欠かせません。ずんだも歩けばイベントに当たります。
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最初の街では怪しい商人が伝説の武器?をチラつかせてきます。2万Gなんて大金を持っているわけもなく一度は諦めるのですが、2万G貯めれば本当に買えます!
(DQ5の最初のカジノでグリンガムの鞭とメタルキングの剣揃えたときを思い出すで・・・。)
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フィールドでは突然何かが転がり落ちてきました。ここは安全に「人」を選びます。
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魔物やんけ!!!
結局戦うハメになるずんだでした。
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時には魔物に助けられるずんだ。どんな運命になろうと、心のままに選んでみるのもいいですね。
そして各地で数字の書かれた「不思議なカード」が手に入ります。すべて集めると何かが起こるようで、エンディングにも関係が・・・?
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まとめ:蠱惑的なテキストで綴る「自称勇者」の物語
うすら暗い世界もお金大好きクズ勇者も、愛着が湧けば勝ち
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この世界に充満する、まるでジャコウのような空気。このクセが好きな人には刺さる感じです。私は刺さりました。
その中で興味深いのが、やり込み要素として楽しめるカードの「コレクション」。メニュー→コレクションで登場人物やモンスターのカードとその説明文を読むことができます。ストーリーに関わる人はもちろん、街のNPCにも用意されています。
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条件を満たすと「裏返す」で裏面の文章も表示されるのですが、裏面のクセがさらに強い。普通に笑えるものもあれば、「意味が分かると怖い話」だったり・・・。どこにでもいるNPCの裏の顔に驚かされます。
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お気に入りはモンスターのケダマ。裏返すと・・・
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スタッフは髪の毛に何らかの恨みでもあるのだろうか。
そして今作最大のクセ、自称勇者の言動。彼はぶっちゃけ、勇者を名乗っているだけのお金第一な賞金稼ぎに過ぎません。
ある日、街で足をくじいて歩けない女性と出会ったずんだ。一度は抱えようとするも持ち上げられずなんと・・・
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元に戻して静かに立ち去ろうとした。
これには仲間もドン引き。
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さらに「そんなことよりドラゴンだ」と発言。
世が世なら大炎上やぞ。
またある日、よそ見してライバルパーティーにぶつかってしまったずんだ。にらみ合いの末・・・
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足が骨折したと治療費を要求。
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結果ボコられた。
ご覧のようにお世辞にも勇者とは言えない主人公ですが、根っからの悪人ではないのです。(親心)
私はたまたまスポットライトの当たったNPCが主人公になったのかもしれない、と思ってます。たいていの人は面倒事は避けたいし、お金も大好きでしょう。生々しく、だからこそ愛着も湧くというもの。応援してるぞ自称勇者よ!
ただ人助けをしたあとにお金を請求するのは止めなさい。
安元さんと遊びたいなら今すぐ買い、それでもテンポ改善は必須
早急にアップデートして欲しいのが「テンポの悪さ」。
移動がしずらい(Rスティックじゃないと斜め移動がしにくい)、移動・戦闘スピードが遅い(二倍速は欲しい)、レスポンスが全体的にもっさり。
コンセプトとして「じっくりTRPGを楽しむようなRPG」があるんだと思いますが、雰囲気と操作性は一緒じゃなくて良いんです・・・。すでに公式からアナウンスがあり、近いうちに改善されると信じております。
またボリュームの少なさも指摘されているので実験的な作品な気もしますね。まぁ安元さんお一人でほぼフルボイスということもあり、ボリュームには限界があったのかな?今後シリーズ化されたら嬉しいな~
それくらいずーっと喋ってくれるので、「安元さんと二人で遊べるRPG」を求めるなら即買い。プレイする際はあったかい飲み物ととびっきりのおやつを用意しましょうね。
自称勇者と愉快な仲間たちの物語、素敵なGMと一緒に見届けてみませんか?