【ダンジョンエンカウンターズ】こういうのでいいんだよと思えるダンジョンRPG

マッピング欲を存分に満たしてくれるダンジョンRPG「ダンジョンエンカウンターズ」をプレイレポートです!!!

どんなゲーム?
  • 展開図のようなダンジョン、数字で表示されるイベント
  • 恩恵のある膨大な量のマッピング
  • 「やられる前にやれ」

ストーリー:ほぼ全滅してるけどたくましい者たち

ストーリーはいたってシンプル。

「急にダンジョンと魔物が現れて町が壊滅したので、とうとう市民が立ち上がった!」

そう、ダンジョンに潜るのはほとんどが戦いに無縁だったキャラクターたち。ある者は生活費を稼ぐため、またある者は武器集めにハマったため、挙句の果てにはネコ・・・

いくつも設立された魔物討伐隊はすでに散り、町に残ったわずかな住人でダンジョンへと潜るのです。

システム:数字と座標で管理された世界

編成:この座標でアタイ待ってるから

これがそぎ落とすということだッ!!

こちらをご覧ください。すごろくのようなマップ、謎の数字。これが「ダンジョン」です。

宿屋、武器屋、エンカウント・・・

ここで起きるイベントは16進数の数字で管理されています。ここは00階、地上の町ということ。

まずは00番、「アカデミー」でパーティーを組みましょう!

パーティーは4人編成、メンバーは全部で24人。ですが開始時に全てのキャラが組めるわけではありません。

実は彼らの大半はすでにダンジョン内で行方不明になっています。無茶しやがって・・・

町に残っている人たちは「00階」に表示されていますが、同じ00階でも色が暗くなっている人たちがいますね。セスパーレとジュンガです。

実は「座標」が設定されていて、その階のその位置に行かないとパーティーに組めないのです。

アカデミーにいるナンガパルは「00(階)・50(南)・50(東)」、セスパーレは 「00(階)・36(南)・32(東)」に行けば編成できます。

注意したいのが「該当の場所に行ってもアクションがあるわけではない」こと。迷子になったのはそっちだと言わんばかりです。メニューを開くと明るく表示されるのでそっとエスコートしてあげましょう。

メニューから「イベントブック」を開くと番号とその内容が表示されます。が、複数存在するもの(回復やお店など)は最後に利用した座標に上書きされてしまいます。

そのため「この階には回復あったっけ?」という状態に陥りやすいので、階ごとにメモを取るのがオススメ。攻略サイトを見れば一発ですが、私はあえてノートに書き記しています。この自分で攻略している感がイイ・・!

!目を合わせてはいけない!

行方不明の者たちはほぼ戦闘不能や石化されている中、なぞの「ネコ」なる生物が・・・。しかもレベル60と結構深く潜った模様。ぜったい猫ちがう。

マッピング:心地よい環境音で捗るマップ埋め

塗るときの「トゥルルル」って音が気持ちいい

パーティーを組んだらいざマッピングの旅へ。床の数は下層にいくほど増え、最大で3000以上!

踏破していない床を踏むと色が塗り替えられ、階全体や一定数塗りつぶすとアビリティポイントを獲得します。アビリティは重要なので踏破率100%を目指したいところ。

おっ、ワクワクすっぞ!

またダンジョン内では階層に応じた環境音が流れています。水滴の落ちる洞窟、風がなびく草原、煮えたぎるマグマ。シンプルなマップだからこそ引き立つ音にもぜひ耳を傾けてみてください。

アビリティ:マップ移動と状態防御は付けとこう

攻略するのに重要なアビリティも、該当する数字から獲得できます。最初に見つけるのは71番「バトル番号表示」。これをセットすると、敵の場所が黒い数字で可視化されます。

03番「アビリティ変更所」でセットしましょう。

アビリティにはコストがあるので最大ポイント内に収まるように。付けるだけで効果があるものや、マップや戦闘で使用するものもあります。

どのアビリティも大事ですが、移動用に「仮想階段上がり(下り)・ムーブ」、戦闘用に状態異常防御(石化・食べる攻撃など)はセットしておくと便利。

戦闘:戦略的ノーガードの殴り合い

この黒い数字を踏むと戦闘に入ります。イクゾー!

戦闘はウェイト・アクティブ選べ、バトルスピードは4段階。コンフィグで設定しておきましょう。

前衛・後衛っぽく並んでますが雰囲気です

バトル最大の特徴は、「防御力を0にするとHPダメージを与えられる」ということ!一般的な「攻撃力ー防御力=ダメージ」ではないのです。

しかも防御力には物理と魔法が分かれているので、「物理攻撃→物理防御を0にする→物理攻撃」と揃えないとHPダメージが入らないので注意。

まれにHPに直接ダメージを与える方法もありますが、基本的にお互い一度は攻撃を防げます。とはいえ一発で防御が剥がされることも多々あるので、ATBゲージを見て敵のターンが来るまでに数を減らすのがポイント。

アクティブでスピード4にして戦えば、瞬時の判断が求められるスリリングなバトルを楽しめます!(すぐ死にました)

勝利するとお金・経験値・まれに装備やアイテムをドロップします。ある程度お金が貯まったら装備屋へゴー!

武器:弓・銃・固定ダメージが安定、素手要員も作るべし

装備の種類は武器・頭防具・身体防具・アクセサリー。組み合わせによって千差万別なパーティーを作れます!

まずは武器。

物理
  • 剣:単体に固定ダメージ
  • 槍:敵全体に固定ダメージ
  • 斧:単体にランダムダメージ
  • 弓:単体に遠距離固定ダメージ
  • 銃:敵全体に遠距離ランダムダメージ
魔法
  • マリアル:単体に固定ダメージ
  • マリアオール:敵全体に固定ダメージ
  • マランダム:単体にランダムダメージ
  • マランダオール:敵全体にランダムダメージ

武器は二つ装備でき、物理と魔法・物理×2・魔法×2など自由自在。バトルの特性から物理と魔法両方装備がセオリー。

ランダムダメージは本っっ当に振り幅が大きい!!攻撃力2000でもいざ殴れば150ダメージも。スカれば悲惨、当たればロマン。

物理は弓か銃が万能。剣・槍・斧は攻撃力はありますが「飛行」の敵に攻撃が当たりません。

あと1人でも装備を一枠外して「素手」持ちのキャラを編成しましょう。素手は直接HPに1ダメージ与えます。

道中には防御力が高くてHP1の敵も出現し、それらは同フロアの敵より厄介。そのため素手キャラがいないと被害が出る可能性があるのです。うむ、やはり拳が全てを解決する・・・ッ

魔法は反射する敵がいるので、マリアルが安定かな?

防具:スピード重視で手数を増やすのが得策

防具は武器以上に悩ましい!

防具
  • 重装備:防御力が高いが、速度加算がない(一部例外あり)
  • 軽装備:防御力が低いが、速度加算される
  • アクセサリー:ダメージアップや回避、防御力アップなど

個人的には軽装備がオススメ。最初は重装備で固めていましたが、ターンが回って来るのが遅いと結局倒すのに時間がかかりました。

手数の多さが重要な上、アビリティで防御力を回復できるのもあって重装備の恩恵があまり感じられないのが正直なところ・・・。

軽装で全体攻撃を先にばら撒き、重装備ダメージ要員でHPを減らす、と役割分担してもいいかも。

まとめ:世界を「完成させる」喜びに満ちるシビアなダンジョンRPG

キャラクター:短くも濃いエピソード

全24名のキャラクターには簡単なエピソードがあります。

ゲーム内でイベントがあるわけでもないのに、ただ数行書かれているそれが設定を膨らませます。

お気に入りのシュローツェ。引きこもりでしたが全てを失い、ついに剣を取ります。

なんとお掃除ロボットも参戦。機械に心が無いと思っていたのはエゴでした。必ず見つけるからな・・・。

!やはり目を合わせてはいけない!

猫「・・・・・・・」

彼らがどういう経緯でダンジョンに潜り、そしてどうなったのか。プレイヤーの数だけストーリーが作られるのですね。

やり込み要素:なんで埋めるかって?そこに実績があるからさ

マッピングはもちろん、やり込み要素として「イベントブック」と「バトルブック」という実績があります。

イベントの中にはクイズもあり、答えとなる座標に行くと強力なアイテムが手に入ります。

なんじゃあコイツは・・・

バトルブックでは情報を獲得している敵のステータスが見られます。それらを完成させるのも一つの目標です。

強敵:未知との遭遇(そして全滅へ)

戦闘が油断できない理由の一つとして「状態異常がエグい」

「毒」は時間経過でどんどんHPが減り、「石化」すると移動できずその場に置き去りにするしかない。

「食べられる」と再び同じ敵を倒すまで行方不明、「飛ばされる」とランダム座標へ離脱、などとにかく敵の殺意がすごい。

全滅すると別のパーティーで回収しないといけません。すごく手間なのでアビリティでしっかり防御しましょうね。

【悲報】助けに行ったら逆に食べられた

あと操作ミスもありますが、とんでもなく強い敵とエンカウントすることがあります。

敵の強さは数字の大きさに比例します。この階層では30番台の敵が標準なのに、62番という桁違いな敵がいますね。

避けながら進めばいいのですが、うっかりエンカウントすると・・・

★終了のお知らせ★

こんなことになります。

「3E」「A8」のようにアルファベットが入るとさらに強い敵が出現します。これが16進数なのか!(分かってない)


・・・と、芋けんぴのように尖りまくっている「ダンジョンエンカウンターズ」、ウィザードリィ好きな方なら間違いなくハマるはずです。

グラフィックやストーリーも大事ですが、ゲームはシステムありきだと再認識させてくれた作品です。

ただいま30階攻略中、まだまだ序盤(全99階)!そう、俺たちの冒険はこれからだ!!

あっ